《講座現代アジア 刊行一覧》

本題:地域システムと国際関係
副題講座現代アジア4 大きさA5判
編集者::平野健一郎編 総頁数:380
本体価格:3,800円 ISBN:4-13-025014-0
出版年月日:1994年発行 出版社:東京大学出版
概要
相互依存の増大につれて,地域の国際関係は地域研究の重大な研究領域となっている.本巻では地域をシステムの複合体として捉え,各国間の相互関係をパワー・ポリティクス的な国家間関係論としてではなく,歴史と思想をも取り込み国内情勢とも十分関連させて,重層的に把握する.
目次
序 アジアにおける地域システムと国際関係−−−平野健一郎

一.アジアの中の国際関係
  1.台湾をめぐる2つのナショナリズム−−−若林正丈
  2.アジアにおける交易・交流のネットワーク−−−吉田和子
  3.アジアにおける地域経済圏−−−大橋英夫
  4.「人」の国際移動−−−竹田いさみ

二.世界の中のアジア
  5.マラヤ・シンガポール華人の国籍問題−−−田中恭子
  6.冷戦波及の東アジア−−−石井 明
  7.現代日中関係論−−−小島朋之
  8.アジアにおける脱冷戦過程と日・米・中関係−−−高木誠一郎
  9.第2次世界大戦後のアジアと戦争−−−田中明彦

三.アジアの国際秩序
 10.近代東アジア国際体系−−−浜下武志
 11.イスラムと国際関係−−−鈴木 賓
 12.アジア太平洋国際秩序形成とASEAN−−−山影 進

 

本題:民主化と経済発展
副題講座現代アジア3 大きさA5判
編集者::萩原宜之編 総頁数:400
本体価格:3,800円 ISBN:4-13-025013-2
出版年月日:1994年発行 出版社:東京大学出版
概要
地域の総合的理解の指標としては多様な比較の基準を設定することが可能であるが,本巻では政治・経済体制の発展とその構造,イデオロギーと価値体系,指導層の性格といった諸側面からアジア地域の特徴を立体的に追究する.
目次
序 民主化と経済発展−−−萩原

一.アジア社会主義の変容
  1.分断国家の2つの国家戦略−−−小此木政夫
  2.社会主義の変容−−−毛里和子
  3.中国における中央と地方−−−天児慧
  4.社会主義とナショナル・アイデンティティ−−−吉田元夫

二.NIES・ASEANの経済発展と政治的民主化
  5.アジアの民主化と経済発展−−−萩原
  6.NIESの経済発展と国家−−−平川 均
  7.ASEANの経済発展−−−トラン・ウァン・トゥ
  8.政府党と在野党−−−藤原帰一
  9.インドネシアにおける新中間層の形成とイスラーム主流化−−−中村光男

三.南アジアの経済発展と地域協力
 10.インド・モデルから韓国モデルへ−−−絵所秀紀
 11.移行期におけるインド経済の課題−−−小島 眞
 12.南アジアの民族・国家・地域−−−広瀬崇子

 

本題:近代化と構造変動
副題講座現代アジア2 大きさ:A5判
編集者::中兼和津次編 総頁数:360頁
本体価格:3,800円 ISBN:4-13-025012-4
出版年月日:1994年発行 出版社:東京大学出版
概要
民族,体制,社会,文化などいずれにおいても,アジアは世界の中で最も多様な構造を有している.本巻は政治と経済の相互作用の解明を主要な課題とするが,その基底にある社会構造の変動に視座を据え,発展・流動するアジアの現実をさまざまな角度から浮彫りにする.
目次
序 アジアにおける近代化と構造変動−−−中兼津次

一.経済発展と産業構造
  1.アジアの成長と産業構造−−−江崎光男
  2.外資導入と産業発展−−−足立文彦
  3.アジア諸国における近代技術の導入と工業化−−−清川壺/トラン・ウァン・トゥ

二.近代化と社会構造の変化
  4.中国農村社会の基底構造−−−石田 浩
  5.農村工業化、都市化と人口流動−−−加藤弘之
  6.東南アジアにおける農村都市間人口移動と都市化−−−

三.開発と政治構造
  7.アジア開発独裁論−−−末廣 昭
  8.経済成長と「財閥」の形成−−−服部民夫
  9.中国の近代化と政治体制−−−国分良成
 10.インド政治とカースト−−−押川文子
 11.政治発展と民族問題−−−金子芳樹

 

本題:ナショナリズムと国民国家
副題講座現代アジア1 大きさA5判
編集者::土屋健治 総頁数:384
本体価格:3,800円 ISBN:4-13-025011-6
出版年月日:1994年発行 出版社:東京大学出版
概要
20世紀のアジアは,民族自決の大きな流れの中で,植民地支配を脱して打ち建てられた国民国家の時代であった.本巻は,時代と場所に応じてさまざまに作用したナショナリズムの様相を解明するとともに,その中で日本の及ぼした影響も考察,今後の役割を展望する.

目次
序 ナショナリズムと国民国家の時代−−−土屋健治

一.アジアの近代
  1.近代日本・東南アジア関係史論序説−−−後藤乾一
  2.近代日中関係論−−−増田弘
  3.第二次大戦と日本軍政−−−倉沢愛子
  4.近代アジアの社会変容−−−加納啓良

二.アジアにおける国民国家の位相
  5.社会主義と国家形成−−−横山宏章
  6.首領制国家成立史論−−−鐸崎昌之
  7.中国政治体制史論−−−志村成雄
  8.「開発」国家の政治文化−−−白石隆

三時代精神の展開
  9.近代中国の企業家精神−−−中井英基
 10.近代中国の知識人−−−小山三郎
 11.王権の喪失−−−白石昌也
 12.非同盟主義と日本−−−山口博一