本題:越境 |
副題:現代アジア研究1 |
大きさ:A5判 |
編集者:高原明生・田村慶子・佐藤幸人編 |
総頁数:488頁 |
本体価格:4,200円 |
ISBN:978-4-7664-1435-6 |
出版年月日:2008年12月25日発行 |
出版社:慶應義塾大学出版 |
概要
▼トランス・ナショナルな視点からアジア地域を横断する事象を分析。
▼グローバリズム、リージョナリズム、ナショナリズムという三つのベクトルが絡み合う中での、カネ・モノ・サービスから価値やアイデンティティまで多岐にわたるアジアの越境現象を明らかにする。
▼地域に拡がるネットワークの現状と発展過程を検証し、それらがコミュニティを形成し得る可能性を東アジア共同体やアジア主義などを題材に考察する。
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目次
序章 アジアの越境――ネットワーク、フレームワークからコミュニティへ……高原明生
第 I 部 カネ・モノ・サービスの越境
第1章 ポスト通貨危機の東アジア金融と地域協力――新たな課題の登場と取り組み……深川由起子
第2章 東アジアの地域経済協力とFTA――ASEAN域内経済協力の深化と東アジアへの拡大……清水一史
第3章 グローバルな分業ネットワークと台湾企業――PC産業とIC産業……佐藤幸人・川上桃子
第4章 食と農の交流にみる東アジアの相互関係……大島一二
第 II 部 環境・衛生問題の越境
第5章 越境するアジアの環境問題……明日香壽川
第6章 SARSをめぐる国際関係……佐藤考一
第 III 部 犯罪・テロの越境
第7章 アジアの海賊――越境犯罪と安全保障問題のはざまで……高埜健
第8章 越境するテロの特徴とその展望――東南アジアの事例から……河野毅
第 IV 部 人の越境
第9章 国境を越える社会空間の生成と中国系移住者……田嶋淳子
第10章 東南アジアの国際移住労働とジェンダー……田村慶子
第11章 グローバル経済下の在日インド人社会における空間の再編成――脱領域化と再領域化に着目して……澤宗則・南埜猛
第12章 漂泊する華僑・華人新世代の越境……陳天璽
第 V 部 文化・情報の越境
第13章 越境する日本製ゲーム――香港における日本格闘ゲームの考察……呉偉明
第14章 インターネット時代の中国――越境する情報と中国政治体制変容の可能性……青山瑠妙
第 VI 部 価値とアイデンティティの越境
第15章 国際社会の対中人権関与の「重層化」とその役割……唐亮
第16章 近代中国のアジア観と日本――「伝統的」対外関係との関連で……川島真
第17章 「東アジア共同体」論の展開――その背景・現状・展望……大庭三枝 |
本題:市民社会 |
副題:現代アジア研究2 |
大きさ:A5判 |
編集者:竹中千春・高橋伸夫・山本信人編 |
総頁数:400頁 |
本体価格:4,200円 |
ISBN:978-4-7664-1436-3 |
出版年月日:2008年12月25日発行 |
出版社:慶應義塾大学出版 |
概要
▼サブ・ナショナルな視点から、ふつうの人々が国境の中で、あるいは国境を越えて、どのように暮らしているのかを、「市民社会(civil
society)」という概念で捉える。
▼旧来の国家中心の政治経済構造の変化とともに、農村・都市、教育、ジェンダー、宗教的ナショナリズムなど多様な局面で対立や緊張をはらみながら起こっている変化を分析。
▼西欧列強の支配とともに持ち込まれた「市民社会」概念に、いまや独自の意義を見出し、変革への足がかりにしつつあるアジアを捉え直す新たな分析枠組みや理論を模索する。
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目次
はじめに……竹中千春・高橋伸夫・山本信人
第 I 部 アジアの市民社会とは何か
第1章 アジアの市民社会……竹中千春
第2章 中国「市民社会」の歴史的展望を求めて……高橋伸夫
第3章 メディア・国民国家・市民社会――インドネシアからみるメディアの市民社会化……山本信人
第 II 部 国家・社会・コミュニティ
第4章 政党、選挙、地方政治――タイ国の地方分権との関連において 永井史男
第5章 南アジアの農村社会構造と農業集約化――「東アジア小農社会」との対比で……藤田幸一
第6章 中国農村の道づくり――「つながり」・「まとまり」・リーダーシップ……田原史起
第7章 市場経済化と中国都市部の「市民社会」……小嶋華津子
第8章 弱い資本家による強い資本主義――韓国を事例に……大西裕
第 III 部 アイデンティティの政治
第9章 国家と教育――タイの教育改革と「市民社会」……船津鶴代
第10章 マレーシアのジェンダーと市民社会……吉村真子
第11章 「マイノリティ」とは何か――グローバルな「市民」のあり方と21世紀「国民国家」の可能性……孝忠延夫
第12章 台湾におけるアイデンティティ政治の特徴――創造・想像・記憶が交錯する「近代性」……林泉忠
第13章 宗教ナショナリズム――宗教復興と国民国家、市民社会……小川忠
第 IV 部 変革への対応
第14章 東ティモールの平和構築と市民社会の役割……山田満
第15章 タイ津波被災地のモラル・エコノミー……佐藤仁 |
本題:政策 |
副題:現代アジア研究3 |
大きさ:A5判 |
編集者:武田康裕・丸川知雄・厳善平編 |
総頁数:488頁 |
本体価格:4,200円 |
ISBN:978-4-7664-1437-0 |
出版年月日:2008年12月25日発行 |
出版社:慶應義塾大学出版 |
概要
▼ナショナルな視点から、現代アジアが抱える諸問題の解決に焦点をあてる。
▼グローバル化にともなう様々な課題に対応するためアジア各国が選択してきた政策と、そのアジア的アプローチの特色を、外交・安全保障政策、経済・産業政策、社会政策(格差対策、貧困撲滅対策、少子高齢化対策、教育政策など)に分けて分析。
▼「越境」現象が進展し、「市民社会」が発展する中で、「政策」形成の主体であり続ける国家が果たすべき適切な役割とは何かを明らかにする。 |
目次
序章 現代アジアが抱える政策課題と対策……武田康裕・丸川知雄・厳善平
第 I 部 外交・安全保障政策
第1章 中国の国防政策……浅野亮
第2章 日米同盟の「主体」と「客体」……伊藤剛
第3章 核拡散義務不遵守と多国間協議の力学――国際不拡散レジームと地域安全保障との相関関係……倉田秀也
第4章 アジアの協調的安全保障――「ASEAN地域フォーラム」から「東アジア共同体」へ……勝間田弘
第5章 ミャンマーをめぐる人権・民主化政策――制裁と関与の有効性……武田康裕
第 II 部 経済・産業政策
第6章 自由化・改革から育成へ――東アジアの金融システムをめぐる政策論とその変転……三重野文晴
第7章 アジア諸国の財政発展……吉野文雄
第8章 21世紀型の産業政策――中国の事例を中心に……丸川知雄
第9章 中国における「三農政策」とその転換……厳善平
第10章 インドの労働政策の展開と労働改革……木曽順子
第 III 部 社会政策
第11章 地域政策――地方政府のインセンティヴと地域間の再配分をめぐって……梶谷懐
第12章 中国における貧困、失業、所得格差およびその対策……薛進軍
第13章 東アジアの人口変動と人口政策――タイの事例を中心に……大泉啓一郎
第14章 グローバル化のもとでの中国の社会保障政策――少子高齢化時代のソーシャル・セーフティネット……澤田ゆかり
第15章 アジアにおける教育の国際化と教育政策……杉村美紀 |