2003年度アジア政経学会 全国大会のお知らせ


 1.2003年度全国大会のご案内
  2.2003年度全国大会「報告要旨」(PDF172K)
 


日時 2003年11月8日(土)、9日(日)
場所:東京 一橋記念講堂学術総合センター
住所:東京都千代田区一ツ橋2-1-2 (Tel 03-4212-6321)、中会議場4つ、小会議室3つ 
主催:東京大学社会科学研究所
実行委員会:末廣昭(代表)、田島俊雄、丸川知雄(事務局) 

◆11月8日(土) 


11月8日(土) 午前の部 自由論題の研究分科会(7つの分科会)

午前9時半 受付開始: 午前10時から午後12時10分
(7つの会場:各会場 報告30分×3名、討論各10分×3の計120分、ただし、報告者4名の分科会3と5は、報告20分×4名、討論10分×4の計120分)

分科会1 台湾の産業発展
座長 トゥ 照彦(国学院大学)
*陳正達(京都大学大学院経済学研究科院生)「1980年代の台湾産業秩序政策について−石油化学工業の自己完結的体系の形成を中心に」
*赤羽淳(三菱総合研究所産業戦略研究部)「台湾TFT-LCD産業−発展の系譜」
*中原裕美子(九州大学大学院経済学府院生)「台湾のパソコン産業のOEM・ODM」

分科会2 アジアの国際関係
座長 小川雄平(西南学院大学)
*三船恵美(中部大学国際関係学部)「中ソ対立期における中国の核開発をめぐる米中関係−1961〜1966年−」
*勝間田弘(Institute of Defense and Strategic Studies)「なぜアジアの安全保障協力はインフォーマルなのか−国際規範と地域の外交」
*小林良樹(早稲田大学アジア太平洋研究科院生)「中国における対日感情の研究−世論調査結果及び背景事情の分析」

分科会3 中国現代史
座長 石原享一(神戸大学)
*高橋祐三(東海大学)「中国共産党の民主諸党派政策」
*横山政子(大阪大学文学研究科院生)「公共食堂運営からみた人民公社化過程における生産組織と家族−大躍進期黒竜江省を中心に−」
*峰毅(三井化学/日本化学工業協会)「満州化学工業の開発と新中国への継承」
*相川泰(日本学術振興会)「中国の環境問題とそれに対する取り組み」

分科会4 インドの労働市場と日本の外国人研修生
座長 柳澤 悠(東京大学東洋文化研究所)
*清川雪彦・高橋塁(一橋大学)「インド繰綿産業の発展と女子労働力の雇用−戦前農村工業としての意義」
*山田菜美子(横浜市立大学)「農村における非農業就業−インド、ウッタル・プラデーシュの事例より」
*曙光(関西学院大学総合政策研究科院生)「不況下の外国人研修生の流入を規定する諸要因」

分科会5 中国経済の構造変化
座長 山本裕美(京都大学)
*楽君傑(関西学院大学経済学研究科院生)「中国沿海地域における農村既婚女性の就業行動に関する分析−浙江省岱山県の調査データに基づいて」
*厳善平(桃山学院大学経済学部)「中国における地域間人口移動の動向と特徴−人口センサスの集計データの分析を中心に−」
*胡秋陽(神戸大学経済学研究科院生)「中国の産業構造と貿易構造−日本との比較を中心に」
*張艶(早稲田大学商学部)「高成長を維持しながら、どうして物価水準が低いのか−最近の中国経済について」

分科会6 東南アジアの行政・外交
座長 平川 均(名古屋大学)
*青木裕子(横浜国立大学エコテクノロジー・システム・ラボラトリー)「マレーシアの地方行財政制度とごみ処理−クアラルンプール市とペナン市の比較分析」
*塩谷さやか(早稲田大学アジア太平洋研究科院生)「マレーシア外交におけるEAEG構想の意義」
*美甘信吾(ロンドン大学 [SOAS] 政治学部院生)「フィリピン中央銀行改革の政治過程:1993年新中央銀行法の成立過程を中心に」

分科会7 東南アジアの経済
座長 岸 真清(中央大学)
*奥田英信(一橋大学経済学部)「エージェンシー理論によるフィリピン企業の資本構造の検討:企業属性を考慮した製造業企業の負債比率の推計」
*吉野文雄(拓殖大学)「スハルト期インドネシアの財政」
*東茂樹(アジア経済研究所)「タイの金型産業と競争力の強化――企業間取引関係の視角から」

11月8日 昼 理事会 午後12時10分から午後1時まで 

11月8日(土) 午後の部 記念国際シンポジウム (担当 国分良成)


午後1時〜午後5時 一ツ橋記念講堂(500名)  
一般公開です。すべての報告・討論に英語の同時通訳がつきます。
(報告20分×6名、途中休憩15-20分、3時30分から5時まで討論)


タイトル 「2001年9月テロ事件以後、アジアはアメリカをどうみているか?」
*2001年9月テロ事件以後、イラク問題、中東問題、北東アジア問題など、世界情勢は大きく変動しつつある。こうした変動の中心にあるのは、いうまでもなく「アメリカ」であり、冷戦体制終焉後の世界でイニシアチブをとっているのもアメリカである。アジア諸国はアメリカをいま、どう見ているのか。一方、アメリカはアジアをどう見ているのか。そして、日本はアメリカとアジアにどのように係わろうとしているのか。日本を含む6カ国から気鋭の研究者を招待して、記念シンポジウムを開催します。

パネリスト
1)日本 五百旗頭真(神戸大学)
2)アメリカ John Ikenberry (Georgetown University)
3)マレーシア K.S. Jomo(マラヤ大学)
4)パキスタン Mohammad Waseem(Quaed-i-Azam University)
5)韓国 文正仁(Moon Chung-In, 延世大学)
6)中国 Zha Dao-jiong (人民大学、元新潟国際大学客員教授)

* 司会 田中明彦(東京大学東洋文化研究所)

11月8日(夜) 記念式典、懇親会 (斜め向かいの学士会館本館)
アジア政経学会賞 第1回の発表と授賞式 (石井明理事長)
*国際シンポジウム参加者の紹介。
 

◆11月9日(日) 


11月9日(日)午前の部 共通論題の研究分科会 

*4つの分科会とテーマの設定:
*午前9時受付開始。午前9時30分〜午後12時10分
(報告30分×3名、コメント15分×2名、討論40分)

1).アジアの「民主体制」をどうみるか (担当 広瀬崇子、末廣昭)
*韓国、台湾、フィリピン、タイなどでは1980年代後半から90年代初めまでに「民主化運動」が生じた。この民主化運動や市民運動に関する議論はこれまで結構なされているが、民主化運動以降、あるいはアジア通貨危機以後生まれた政治体制をどう捉えたらよいのか、じつは明確でない。ラテンアメリカでは「委任民主主義論」が展開されているが、東アジアではどのように考えたらよいのか。中国、南アジアなども射程に入れながら議論する。

司会 西村成雄(大阪外国語大学) 
*小此木政夫(慶應義塾大学) 韓国の視点から 
*佐藤幸人(アジア経済研究所) 台湾の視点から 
*白石隆(京都大学) 東南アジアの視点から 
*コメンテーター 藤原帰一(東京大学法学部) 全般的視点から 
*コメンテーター 広瀬崇子(専修大学)南アジアの視点から 


2). 「地域協力」の政治経済学 (担当 末廣昭)
*1997年の通貨・金融危機を契機に、アジア地域では日本の積極的な経済復興のための関与もあって、「ASEAN」「ASEAN+3」の枠組みに関心が集まった。その一方、日本、中国、アメリカ、インドなどは独自にASEAN加盟国との経済連携強化の動きを開始し、それとは別に、「ACD」(Asian Cooperation Dialogue)といった新たな枠組みも生じている。このセッションでは、国際通貨・国際金融の安定化、アジア債券市場の共同開発、アジア自由貿易協定(FTA)への取り組み、ASEANの新たな動きについて、政治、経済の双方から接近を試みる。

司会 渡辺利夫(拓殖大学)
*浦田秀次郎(早稲田大学) アジアFTAの現状と展望 
*河合正弘(元世界銀行チーフエコノミスト、財務省国際金融担当、現東京大学社会科学研究所) アジア金融・通貨基金の可能性 
*清水一史(九州大学)ASEANの経済統合 
*コメンテーター 須藤季夫(南山大学) ASEANの地域協力の観点から 
*コメンテーター 伊藤剛(明治大学) 東アジアの安全保障と地域協力の観点から

3).Innovative East Asia と情報革命 (担当 丸川知雄)
*世界銀行は2002年以降、アジア諸国の国際競争力の回復と持続的な発展のひとつの重要な戦略として、資源動員型の発展ではなく、情報通信技術(ICT)を活用し、ネットワーク化する企業のクラスターの形成を重視する「Innovative East Asia」論を展開している。こうした「革新」(イノベーション)をベースとする新たな発展の中心に位置するのが、「IT革命」とアジア諸国にIT産業の発展である。中国、東南アジア諸国、インドのIT革命の実態を紹介しつつ、アジアの経済と産業がどういう方向に向かっているのかを検討する。

司会 丸川知雄(東京大学社会科学研究所)
*大木登志枝(日本総研IT政策研究センター)「アジアにおけるITの経済効果」 
*佐々木智弘(アジア経済研究所)「中国の電気通信と政府規制」
*近藤正規(国際基督教大学)「インドのIT」
*コメンテーター 橋田坦(東京国際大学)
*コメンテーター シュレスタ(甲南大学、東京大学先端科学技術研究センター) 

4).アジア農業問題の50年とWTO  (担当 田島俊雄)
*中国のWTO加盟に伴い、アジア諸国の農業は新たな段階を迎えるに至った。また、日本や中国がASEAN加盟国などと進めている経済連携強化の動きのなかで、政治的摩擦を引き起こしているのが、各国の農業問題である。日本ではコメ問題の「棚上げ」、農業問題に対する慎重な対応論が浮上する一方、中国は「アーリーハーベスト」方式で、できるところから農産物貿易の自由化も図っていくという柔軟な提案がなされている。このセッションでは、アジアの経済発展の基本問題である「農業問題の50年」を総括することを意図し、アジアの農業、韓国の農業、中国の農業などをテーマとして取り上げ、同時に東南アジアや南アジアの研究者からコメントを受ける予定である。

司会 田島俊雄(東京大学社会科学研究所) 
*倉持和雄(横浜市立大学) 韓国農業50年:農地改革、緑の革命とその後
*菊池真夫(千葉大学) 熱帯アジア稲作農業の50年−緑の革命とその後−
*池上彰英(明治大学) 中国農業25年:改革・開放後における農業問題の転換と農業政策の変動
*コメンテーター 岩本純明(東京大学)
*コメンテーター  藤田幸一(京都大学)

11月9日(日)昼食・常務理事会  
*午後12時10分〜午後1時10分 

会員総会 
*午後1時10分から1時半30分 

11月9日(日) 午後の部 大会50周年記念シンポ(担当 古田元夫)
午後1時30分から午後4時  
*アジア政経学会理事長経験者のかたなどに、これまでのアジア研究の回顧、アジア研究の現状、アジア研究の今後について、2名のかたに記念スピーチをお願いする。また、現在のアジア研究の現状と今後のアジア研究の課題について、3名による「パネル・ディスカッション」を企画する。

司会 古田元夫(東京大学)
開会の辞 交渉中

記念講演 2名 20分(最大限30分)
*石川滋(一橋大学名誉教授)経済
*松本三郎(慶応義塾大学名誉教授)政治

パネル討論 3名
*渡辺利夫(拓殖大学)
*北原淳(名古屋大学)
*天児慧(早稲田大学)

11月9日(日) 閉会の辞(新理事長挨拶)


「アジア政経学会50周年記念大会実行委員会」
東京大学社会科学研究所 
末廣 昭 (asuehiro@iss.u-tokyo.ac.jp)
丸川知雄 (marukawa@iss.u-tokyo.ac.jp)