2009年度アジア政経学会全国大会のご案内 2009年10月10日(土)・11日(日)


アジア政経学会会員の皆様へ

  会員各位におかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、予てより、ご案内の通り、2009年度全国大会が法政大学市ヶ谷キャンパスで開催されます。
 本年度全国大会では、若手研究者を中心とした合計33本の公募報告からなる自由論題分科会、合計12セッション、中越関係、世界最大の民主国、インドの総選挙、日中関係あるいは中国における政治参加をテーマとした特別分科会、4セッションのほか、建国60年を迎えた中国の政治の原点、中核としての中国共産党を俎上に載せた国際シンポジウム等が予定されています。このほか、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)、鳥インフルエンザ、新型インフルエンザなどの蔓延とそれらに対する各国・国際社会の対応を念頭に置きつつ、グローバル時代の感染症の発生・拡大メカニズムとそのコントロールについて、アジア諸国の政治・経済・社会システムと結びつけながら分析する共通論題《グローバル時代の感染症とアジア》も企画されております。
 東京都内の比較的交通至便な場所での開催でもあり、ご多忙の折かとは存じますが、万障お繰り合わせの上、ぜひこの充実したプログラムにご参加いただきたく、市ヶ谷の地に足をお運び下さいますようご案内申し上げます

日程:2009年10月10日(土)・11日(日)
会場:法政大学市ヶ谷キャンパス(外濠校舎)
 〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1

 JR線・地下鉄線の市ケ谷駅と飯田橋駅の中間に位置しています。外濠公園の緑と靖国神社の杜に囲まれて、ひときわ高くそびえる「ボアソナード・タワー」。このインテリジェント・タワーがシンボルの都心型キャンパスです。神田古書店街やスポーツ用品店街、日本武道館、後楽園、東京ドームなどは徒歩圏内。新宿や渋谷をはじめとする主要エリアへも電車で10分ほど。交通アクセスも抜群です。

キャンパス地図は http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html
交通案内図は、http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/access.html
をご覧下さい。

主催:アジア政経学会

■託児室のご案内
◎小さな子供さんを連れて参加する会員のために、例年通り、託児室を設置します。託児室の利用を希望される方は、「託児室設置のお知らせ」をご覧いただき、10月2日までに所定の申込書にご記入の上、FAXにてお申し込みください。
 

2009年度全国大会プログラム

全体予定

 

<第1日目> 10月10日(土)

09:30〜 登録受付開始

10:00〜12:30 自由論題分科会(1〜6)、特別分科会1

自由論題1  <アジアの農村開発> (S504)
司会;今岡日出紀(島根県立大学)
*高安雄一(筑波大学)「韓国における農外所得源開発政策の効果について−農工団地整備事業を中心に−」資料
*宮田敏之(東京外国語大学)「国際米価高騰とタイ米輸出:中国市場向けタイ産香り米ジャスミン・ライスの輸出急減を中心に」
*村松優里香 (東北大学)「ハウスホールド・モデルによる農家経済分析—ジョグジャカルタ農村世帯の事例研究—」

自由論題2  <GMSの分業と統合> (S601)
司会;小笠原高雪(山梨学院大学)
*春日尚雄(亜細亜大学院)「GMS経済回廊によるロジスティクスへの影響−域内における国際分業と物流の改善−」
*秋場 理(早稲田大学院)「アセアンをめぐる地域統合とメコン河流域諸国における経済協力」
討論者:吉野文雄(拓殖大学)

自由論題3  <アジアの企業経営戦略> (S603)
司会;神戸大学(佐藤隆広)
*上池あつ子(龍谷大学)「インド製薬産業の動向−企業分析を中心に」
*奥田英信・ライ・ティ・フーン・ニュン (一橋大学大学)「ベトナム上場企業の資金調達構造の決定要因: 政府支配の影響とハノイ・ホーチミン証券取引所の違い」資料
*張 艶(福岡女子大学)「アジアの株式市場と構造変化」

自由論題4  <中国経済分析:地域所得二極化とFDI立地条件> (58年館870)
司会;中兼和津次(青山学院大学)
*星野真(北海道大学)「中国における地域所得格差と二極化,1978-2008:人口センサスと1%抽出調査のデータを用いて」
*竹 康至・呉 辰君(一橋大学)「国における外国直接投資の立地決定要因の変化:省別データでみる WTO加盟前後の要因変化」

自由論題5  <中国における都市民衆運動:ボイコットから維権まで>(58年館878B)
司会;西村茂雄(放送大学)
*呉 茂松(慶應義塾大学)「中国タクシー業界における運転手たちの「維権」運動:諸維権事例に対する経験的な分析―」
*衛藤安奈 (慶應義塾大学)「20世紀初頭の中国都市における民衆運動の再検討:漢口を事例に」
*武玉江 (立教大学)「中国都市部における「維権行動」の一考察:「住民運動」という視点からのアプローチ」

自由論題6  <アジアの社会階層> (S603)
司会;木曽順子(フェリス女学院大学)
*佐藤慶子(京都大学)「南インド農村における階層構造と離村プロセス —タミルナードゥ州マドゥライ地域の事例から—」
*安東みさを(ノートルダム清心女子大学)「日本の地方都市における中国人社会の実態への一考察ー岡山市を中心としてー」
*奥島美夏(神田外語大学)「インドネシア人看護師・介護福祉士候補の就労環境〜研修制度化するEPAスキームの検討」
*村上 明子(北海道大学)「イランにおける女性労働者の職務意識とライフコース —テヘラン市・ホワイトカラー層の事例分析—」

10:00〜13:00 特別分科会1;「中越関係の現状と展望〜二回廊一経済圏を中心にして」(58年館879)
司会・趣旨説明;栗原浩英(東京外国語大学)

報告1:Do Tien Sam(ベトナム社会科学院中国研究所長)「1991年両国関係正常化から現在に至るベトナム中国関係とその展望」 
報告2:Luong Dang Ninh (ランソン省科学技術局長)「「南寧−ランソン−ハノイ−ハイフォン−クアンニン」経済回廊の持続的発展における科学・技術の役割」
報告3:畢世鴻(雲南大学,日本貿易振興機構・アジア経済研究所海外客員研究員)「GMS南北回廊の現状と展望」
<使用言語:ベトナム語・日本語>

12:30〜14:00 昼食 休憩
         評議員会・理事会 (80年館7階会議室)

14:00〜14:30 会員総会(薩埵ホール)

14:30〜17:30 特別分科会2;「2009年インド総選挙:『世界最大の民主主義』の行方」(58年館879)
司会:絵所秀紀(法政大学)

報告者1:三輪博樹(中央大学)「第15回下院選挙とインドの民主主義」
報告者2:近藤正規(国際基督教大学)「総選挙と経済自由化への期待」
報告者3:竹中千春(立教大学)「総選挙とインド外交」

討論者1:堀本武功(尚美学園大学)
討論者2:中溝和弥(京都大学)

14:30〜17:30 国際セッション;「中国共産党の再評価;深まる闇、あるいは新たな曙光?
Reassessing CCP; deepening dusk or breaking dawn?」
(S405)
<共催:人間文化研究機構 現代中国地域研究 拠点連携プログラム>
<Under joint Sponsorship of NIHU Program: Contemporary China Area Studies>

 改革開放政策の進展に伴い、イデオロギーの失効、利害構造の多様化等による内外の環境変化は、中国政治の中核的存在、中国共産党に組織的危機をもたらしているようにも見受けられるが、党員数は順調に増加し、世界最大の政党組織にして、中国最大の利害集団たる位置に変化はない。少なくともこの環境変化に直面して、この党は如何なる組織的対応を図ろうとしているのか。そもそもこの党組織に参加することの意味は奈辺にあるのか、果たして、この組織および同組織メンバーはどのような自己認識を持っているのか。本セッションでは、各領域における党の存在を捉え返すことにより、中国政治の原点を捉え返す。

趣旨説明;菱田雅晴(法政大学) 
司会; 毛里和子(早稲田大学)

報告1;白智立(北京大学)・小嶋華津子(筑波大学)「エリート層における党の存在」
報告2;景躍進(中国人民大学)「Transformation, Co-optation, and penetration: a comparison of three organizational strategies adopted by CCP in coping with challenges from local governance」
報告3;陸麗君(華東理工大学)・南裕子(一橋大学)・中岡まり(常磐大学)「基層党員と大衆における党の存在―上海市民調査から―」
報告4;白南生(中国人民大学)「経済領域における党の存在」

討論者;唐亮(早稲田大学)
<使用言語;中国語、日本語>

18:00〜20:00 懇親会(外濠校舎 薩埵ホール)
 

<第2日目> 10月11日(日)

09:30〜 登録受付開始 (外濠校舎1階ホール)

10:00〜12:30 自由論題分科会(7〜12)、特別分科会3

自由論題7 <アジアの政治選択>
(S401)
司会;鈴木佑司(法政大学)
*鈴木絢女(日本学術振興会)「マレーシア政治体制論の再構築―政治的権利を制限する法の成立と運用の研究」
*今村祥子(東京大学)「独占されない暴力−民主化後のインドネシア」

自由論題8   <中国近現代史:指導権の掌握、確立、失脚>(S402)
司会;姫田光義(中央大学)
*中井明(北京市首都師範大学)「建国初期華北農村の土地改革と『村の土地』――河北省昌平県旧区と北京市新区の間の土地の処理状況」
*杉田徹(法政大学)「 彭徳懐失脚と外国内通批判について」
*杜崎群傑(中央大学)「建国期中国人民政治協商会議の研究─中国共産党の指導権確立過程を中心に─」

自由論題9    <ヒトと民族;吉林省ケース>(S403)
司会;大島一二(青島農業大学)
*韓美蘭 (関西学院大学)「中国における労働力送り出し地域の民族別移動とその決定要因―吉林省の漢民族と少数民族の場合―」
*張馨元(東京大学)「中国のトウモロコシ市場における「経紀人」の役割——吉林省を事例に」

自由論題10   <国際協力:日本とアジア>(S404)
司会; 後藤一美(法政大学)
*佐藤考一(桜美林大学)「海賊問題と国際社会の対応−東南アジアとソマリアの海賊問題から見た非伝統的安全保障問題をめぐる国際協力の課題と展望」資料
*柏木志保(日本学術振興会)「持続可能な社会構築に向けた日本の途上国に対する環境技術移転の現状と諸問題―フィリピンにおける廃棄物処理プロジェクトを事例として」
*Asra Virgianita (明治学院大学)「インドネシアの民主化に対する国際的な支援―日本・米国・欧州連合との比較」

自由論題11    <台湾:危機と発展>(S501)
司会;若林正丈(東京大学) 
*山口信治(慶應義塾大学)「社会主義工業化の加速と第一次台湾海峡危機」
*石川誠人(立教大学)「国府の「大陸反攻」と台湾の経済発展の相克―「十九項目財政・経済改革措置」における軍事支出抑制の明文化に至る過程」
*田上智宜(日本学術振興会)「民進党政権期の婚姻移民をめぐる多文化主義政治」

自由論題12   <アジア地域の課題:開放・ネットワーク・秩序>(S502)
司会;大橋英夫(専修大学)
*岸田絵美( 神戸大学大学)「EPA締結交渉における合意形成過程と時間の比較分析」
*森一道 (New Asian Invesco (HK) Ltd.) 「華南政策」の形成と展望〜反グローバリゼーションの橋頭堡として〜」
*毛利亜樹(海洋政策研究財団) 「新たなアジア太平洋安全保障秩序への胎動:日・米・中関係を中心に」

10:00〜12:30 特別分科会3;「日中関係のプロセスとメカニズム―1980年代から」(S406)
 今日、中国は世界の外交舞台における“主役”の一つといえるまでの座に上り詰めた。その今日に至るプロセスにおいて、日中関係は「蜜月期」、「倦怠期」、「険悪期」…等を辿ったが、他ならぬ日本外交自身は現在一大転換期に差し掛かっているとも言える。こうした背景から、今日に至る日中関係の展開プロセスを考察し、その関係メカニズムを探求する。

司会:高木誠一郎(青山学院大学)

報告1;益尾知佐子(九州大学)「中国の『対外開放』戦略と日本 ――1978年、対日関係の国内的インプリケーション」
報告2;三船恵美(駒澤大学)「2001〜2009年の日中関係」 
報告3;趙宏偉(法政大学) 「中華振興の外交と日中のわたりあいー東アジア地域統合プロセスの考察」

討論者;岩下明裕(北海道大学)

12:30〜14:00 昼食 休憩
        編集委員会(80 年館7階会議室)

14:00〜16:30 共通論題、特別分科会4

14:00〜16:30  共通論題:『グローバル時代の感染症とアジア』(S406)
 近年アジアを揺るがしたSARS、鳥インフルエンザ、昨年来の新型インフルエンザなどの蔓延とそれらに対する各国・国際社会の対応を念頭に置きつつ、グローバル時代の感染症の発生・拡大メカニズムとそのコントロールについて、アジア(諸国)の政治・経済・社会システムと結びつけながら分析する。グローバルに展開する感染症に対しては、医学を中心とした自然科学的観点からだけではなく、さまざまな社会科学分野の視点に立った分析と対応が求められる。本パネルでは、歴史学、政治学、医学・公衆衛生学の各分野から感染症問題に取り組んできた専門家を招き、アジアの感染症を取り巻く諸問題を多角的に分析するとともに、パンデミック対策や生物災害危機管理に向けた学際的なアプローチの可能性を探る。

司会 田村慶子(北九州市立大学)

報告者
飯島 渉 (青山学院大学文学部):「感染症と国際秩序」
吉川みな子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科):「東南アジアで越境する新興・再興感染症への政府の「介入」―シンガポール共和国の対策を事例として−」
遠藤弘良(東京女子医科大学国際環境・熱帯医学講座、元WHO感染症対策・予防・撲滅部長):「グローバルな感染症の現状とパンデミック対策の動向」

討論者
門司和彦(総合地球環境学研究所・「熱帯アジアの環境変化と感染症」プロジェクトリーダー):人類生態学・熱帯公衆衛生学の立場から 
鬼丸武士(政策研究大学院大学):非伝統的安全保障研究の立場から


14:00〜16:30  特別分科会4:「中国における政治参加――農村と人権」
(S407)

司会  中兼和津次(青山学院大学)


報告1 厳善平(桃山学院大学)「農村基層組織の構造と機能」
    
報告2 田原史起(東京大学)「中国農民の公共参加と社会関係資本」
    
報告3 阿古智子(早稲田大学)「中国のエイズ問題をめぐる官民の攻防〜都市・農村の断裂を繋ぐ政治参加の可能性を探る〜」

討論  宇野和夫(早稲田大学)       
     重富真一(アジア経済研究所)

閉会
 

法政大学アジア政経学会全国大会実行委員会
実行委員長:鈴木佑司 <ysuzuki@hosei.ac.jp>
事務局:菱田雅晴 <hishida@hosei.ac.jp>

<大会会場の所在地・連絡先>
法政大学市ヶ谷キャンパス
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1
本大会に関するお問い合わせ等は、下記アドレス宛電子メールにてお願いいたします。
 法政大学JAAS2009実行委員会 <jaas2009hosei@gmail.com>